キレイな歳のとりかた研究所

だから私は、年を重ねることに、責任を持つ

お金の流れが変わるとき

「お金の流れが変わる」。

 

これはつまり、時代が大きく変化するという意味なんだろう。

 

日経新聞クラウドファンディング会社READYFORの代表、米良はるかさんが連載コラムを書いており、たまに読んでいる。最年少でダボス会議に出席するなど次世代の経営者として注目を集めている女性だ。

 

この会社の目指すところ、ビジョンは非常に明確だ。「誰もがやりたいことを実現できる」サービスの提供をすること。通常では融資が行き届きにくい人へお金を届けられるように、そして、志に共鳴したお金を貸したい人をつなぐプラットフォーム。2011年に東大発ベンチャーで同サービスをリリースしている。

 

最近、話題になっている「FinTech」にも同様の思いを叶えるサービスがITベンチャーを中心にアメリカで続々と登場している。「FinTech」とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせたアメリカ発の造語だ。2008年に起きたリーマン・ショックをきっかけに、銀行の貸し渋りが起き審査が通りにくく、融資を受けられなくなった 人へ気軽に利用してもらえるサービスとして発展してきた。

 

NHK朝の連続ドラマ小説『あさが来た』は、幕末の大阪が描かれており明治への時代の激動の変革期を克明に映画いている。主人公で経営の才覚がある白岡あさは、両替商に嫁ぐのですが、時代の変化とともに銀行へと業態を変えた。身近な人たちからの強い反発にあいながらも、自分の意見を曲げずやり遂げたのだ。

 

新しい商いを時代に合わせて挑戦していかないと、生き残れない。危機感が強くあったのも事実ですが、彼女が銀行を設立しようと胸に秘めていた強い思いは、「志のある若い人や何かを成し遂げようとしている人のためにお金を貸すのだ」ということだった。

 

今も幕末から明治にかけての時代の潮目と同じなのかもしれない。

グローバリズムの到来とテクノロジーによる変化。

 

アメリカでトランプ氏を支持する有権者の白人たちは、彼らを貧困に陥れたのはヒスパニック系の移民のせいだと訴えている。移民の多くは工事現場などで働き低収入の職に就き、通常の金額よりも安く請け負っているそうだ。そのため、白人にとっては、安価な労働力に取って代わられ仕事を失った。これまで白人たちが作ってきた平和で穏やかな日常を取り戻すのだと。NHKクローズアップ現代の特集では、そんな彼らを「グローバリズムから取り残された人々だ。白人であることに拠り所を見出しているのである」と解説していた。

 

何かに執着して変わることができない。

 

変化できなければ生き残れない。

 

まだまだ、スキルが足りない。

やってもやっても追いつかない。

一体、どこに向かって何に追いつきたいのか。

 

毎日、なんだか追い立てられた気分になるのは、

時代が変化している途中だからなんだろうな。