キレイな歳のとりかた研究所

だから私は、年を重ねることに、責任を持つ

「ステキ男子」が「キモイ男子」に変わるまでをレポ

1クールごとに電話してくる男

定期的に、不幸自慢の電話をしてくるこじらせ男(31歳)がいる。

このテのこじらせくんは、こちらが聞いてもいないのに一方的に近況報告をしてくる「ツイッター型男子」。

 

「ステキだな」と思っていた男に対し、どんどん冷めていく女性心理の過程をレポートします。(私に男を見る目がないのと、このこじらせくんがたいした男じゃなかった、という点はもちろんありますが)

 

はじめの頃は、状況がわからないのでやさしく対応していた。

 

 =1クール目=

こじ男)「もしもし? アルティ?(←私です)元気?」

アル)「え・・・っ(ドキドキ)、どうしたの?」

こじ男)「俺さ、今日も仕事でさ。休憩中だから電話してみた」

アル)「(!)日曜日なのに、お仕事なの!? 大変だね・・・(仕事合間にかけてくれるっていうのは、私って、ちょっとトクベツなのかな?)」

こじ男)「まあね。でも、今の俺は仕事を優先させる時期って思ってるからさ。休みなくても、がんばらないとね。・・・キツイけどね」

アル)「そっか、無理しないで(←この時点では本気で思っている)」

こじ男)「無理しないと終んないからねー。昨日も全然寝てないしw 今日もまだまだ帰れないなー。アルティは何してるの?」

アル)「具合が悪くて寝てたの」

こじ男)「そっか・・・俺も休み全然ないからなー。でも、無理しないとボスに怒られちゃうからな」

(※こちらが「具合悪い」、といっているのに「大丈夫?」と聞き返さないのがポイントです)

 

・・・その後、30分ほどこじらせくんの近況報告が続く。

 

その間も、寝込みながら「がんばった分だけ、きっと報われるよ(スマホ持ってる手が痛くなってきた)」「仕事に一生懸命なのはすごいことだよ(あー、しんどい。寝たい。早く終ってくれ)」など励ますものの、「仕事がツライ」という話を延々聞かされ、そろそろこちらの話をしようと「この間さ・・・」と言いかけたところで

 

こじ男)「俺、そろそろもう仕事しなきゃいけないから」

アル)「あ、うん。がんばって」

ッツーツー・・・

 

と、散々仕事の愚痴を吐き続け、気持ちよくなったら電話を切る。

 

=2クール目=

 

こじ男)「元気?」

アル)「うん」

こじ男)「元気そうでよかった」

アル)「(心配される筋合いなし。てか、なんかイライラする)・・・」

こじ男)「俺・・・仕事辞めるかも」

アル)「え!?(それは予想してませんでした。ちょっと心配)」

こじ男)「上司が俺に八つ当たりすんだよ。絶対終んない量の仕事振って来て、ソッコーでやってんのに資料もっていくと『遅いよ(怒)』とかさ。無理っしょ」

アル)「不愉快な気分で仕事しても仕方ないし、辞めても問題ないと思うけど(ハラハラ。母性がくすぐられちゃうかも)」

こじ男)「覚悟して始めたことだから。キツくても頑張る時期だから。・・・そろそろ寝るわ」

アル)「え(前言撤回!!)」

 

と、こじ男は勝手に立ち直り電話を切った。

 

=3クール目=

 

こじ男からの電話に出ると時間を奪われると学習したので、スルーし続ける。すると、2日に1回のペースで着信が。LINEでかけてくるのでスマホ操作中にうっかり電話を取ってしまった。

 

こじ男)「忙しい?」

アルティ)「・・・え?聞こえ・・・ない(嫌われないように距離置きたい)」

 

プツっ

 

回線状況のせいにして電話を切った。その後、ご丁寧にも電話回線からかけてきた。放置してもなり続けるので仕方なしに取る。

 

こじ男)「最近、アルちゃん冷たーいー」

 アル)「・・・そう?(あー、無理だ。この馴れ馴れしい感じとか、近づいてくる感じとか、イライラする)」

こじ男)「彼氏できた?」

アル)「・・・(はー、近況すら伝えたくないわ)さあ?どうだろうね」

こじ男)「いるんだー。モテるもんね」

アル)「・・・(あー、こういう探り入れてくる感じも気持ち悪い。なんだろう、思春期の娘に父親が会話の糸口なくてじわじわ近寄ってくるような、このねっとりした絡み。キモイ)」

こじ男)「もしもーし?」

アル)「なに?(でも、「切るね」と言い出せるほどタフじゃないよ私)」

こじ男)「俺も彼女ほしいなー」

アル)「へー(テレビをつける)」

こじ男)「バカみたいだよな。1日20時間くらい働いて、先輩なんてさえない素人ドーテーのくせに、俺が紹介した子とデートしたりしててさ」

アル)「そっかー(爪の手入れ始める)」

こじ男)「心がポキっといっちゃったかもな、俺・・・」

アル)「・・・・・・へー(爪磨くのに集中しすぎてあいづち忘れてた)」

こじ男)「彼氏どんな人なの」

アル)「・・・(いないし)」

こじ男)「俺も早くみつけよ!・・・アルちゃん冷たいからもう切るね」

アル)「別に(いちいちイライラする)」

こじ男)「こわーい。アルちゃん怖くなったー」

アル)「・・・(あー、本当にウザすぎる)」

 

と、自分の満足いく「よちよち」という慰めの言葉を得られなかったようなのでやっと電話を切ってくれた。

 

こじ男くんは私が「へー」としか言ってないのに30分くらいしゃべり続けていた。電話だと相づちだけで会話が成立するんですね。 

 

男性の言い分「今まで話を聞いてくれて優しかったのに態度が急変した」

女性の言い分「なんであんなヤツ好きになったんだろー!超キモイ」

 

という風にすれ違うときってありますよね。

たいてい女子が決断を下すまでの過程で男性が女性の機嫌を損ねるようなことしてるんですよね。(この人は本当に失礼な男だったけど)